IPPO 2

IPPO 2

集英社 2013.12.15 ISBN978-4-08-879731-1(ヤングジャンプコミックス YJCジャンプ改) 試し読み


22歳の若造’sプロフェッショナル。

フィレンツェ帰りの靴職人・一条歩は22歳。東京で靴工房・IPPOを構えて数ヶ月、お調子者の脱サラ職人・澤邑も加わり、店は少しずつ有名に。腕は確か、されど若造。加えて、少し天然。そんな靴職人青年・歩の本格派手仕事ストーリー!!

■初出誌:「ジャンプ改」
Episodio.6(28p)…2013年1月号 2012.12.10
Episodio.7(28p)…2013年3月号 2013.2.9
Episodio.8(28p)…2013年5月号 2013.4.10
Episodio.9(28p)…2013年7月号 2013.6.10
Episodio.10(28p)…2013年9月号 2013.8.10
Episodio.11(24p)…2013年11月号 2013.10.10

日本のお店でさまざまなお客様の注文に応じて、自分を表現する歩の姿を見ることができる第2巻です。紳士靴の話は女性には縁がないものだったので、とてもためになります。青・緑・茶がベースになった、表紙やカラーページの水彩画のような色合いがいつもステキです。

Episodio.6は靴を履かずに集めて眺めるというコレクターの医師のお任せ仕事。頑固職人vsコレクターの対決編となっています。まるで少年漫画のような、とてもわかりやすい構図ですが、高級な製品を扱う職人のお話においては一度は描かずにはおられないテーマです。「はいて歩いていただくための靴です。」勝負ありでした。

Episodio.7と8はファッション・ショーのための靴に初挑戦。こういう仕事もあるのですね。確かに服だけオリジナルで靴は既製品って変ですよね。新しいファッションに合わせて靴も必要でしょう。ただ、スケジュールに振り回されるので大変そうですが。北原さん、あまり色気のない物語にはこういうヒロインは大事ですね。
「自分にとっての常識を破ってでも、はく人にとっていい靴であるということだけは譲りたくない」

Episodio.9は自分で自分のスタイルを選べない人気タレントの靴をつくるお話。バラエティ番組で定番の「芸能人の私服チェック」でこんな靴が出てきたらビックリしますね。手書きのブローギングやメダリオンは「フェイクではあるが、それが味となり生きるのは下地である皮自体が上質なものだから。」とは俳優には響く言葉でした。

Episodio.10はかつて歩が修行をしていたジェルリーニには日本人がいました。今は二人とも日本で活躍していますが、考え方がだいぶ違います。この兄弟子との対立は祖父・フィリッポがかつてつくった靴の話でとりあえず飛んでいきましたが、きっとまた登場するでしょう。職人冥利につきるストーリーでした。

Episodio.11はイタリア編へのブリッジとなるお話。イタリアの聖人の言葉だそうです。

手だけで仕事をするものは労働者である。
手と頭で仕事をするものは職人である。
手と頭、そして心で仕事をするものは芸術家である。



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