Golondrina – ゴロンドリーナ – 4

Golondrina 4

小学館 2014.3.5 (IKKI COMIX) ISBN978-4-09-188647-7 試し読み

その瞬間、闘牛場から全ての音が消えた。

チカの友人にして乗り越えるべき目標でもあるヴィセンテ。
闘牛士一家の三代目として育てられた彼は一方でその重圧と戦ってもいた。
そんな中、実はヴィセンテが伝説の闘牛士・フランシスコの息子であることが明かされる。
己の存在意義に確信が持てなくなったヴィセンテ。
そして迎えた正闘牛士になるための昇格式で、誰も予想だにしなかった悲劇が…。
白熱の場面が続く本格闘牛コミック、待望の最新第4集!


■初出誌:「月刊IKKI」
第19回 la muerte…2013年9月号 2013.7.25
第20回 confesión…2013年10月号 2013.8.24
第21回 el padre…2013年11月号 2013.9.25
第22回 indecision…2013年12月号 2013.10.25
第23回 alternativa…2014年1月号 2013.11.25
第24回 mano izquierda…2014年2月号 2013.12.25

「ゴロンドリーナ」は闘牛を題材としていますが、人間ドラマです。スポーツやエンターテイメントの世界を描きながらその中で主人公が成長していく姿を描くというのは青年誌では一般的なスタイルでしょうけれど、非常に人間ドラマとしての純度が高いと私は思っています。

この巻は主人公チカより一歩先を歩く、でもさほど遠い存在ではないヴィセンテという青年がほぼ主役と言って良いと思います。伝統芸能の世界にいる限り、周囲は偉人だらけになってしまいがちですが、ヴィセンテはチカにとっては先輩であり、悩みを共有出来る相手であり、ライバルであり、という存在。彼によって、チカの悩みや苦しみはとても私たちにもわかりやすく見せてくれます。チカはヴィセンテよりもっと近いライバルであるルナ・サンチェスによって直接的な刺激は受けているものの、ヴィセンテから受けるものは、もっと大きいものになりそうです。

才能も血筋も、何もかももっていそうな彼がアイデンティティの面で苛酷な状況に陥ります。彼を励まそうとするようなチカの成長も見られるとともに、まさに「生と死の境目」を見、絶望の淵に立たされたヴィセンテに、チカはこれからどんな影響を受けるのでしょう?

後半のヴィセンテの闘牛シーンは本当に素晴らしいです。こういうのシーンが見たかった。もっとこれからも見たいです。



2014年3月16日(日)14:00~ジュンク堂池袋本店B1コミック売り場にて、「Golondrina 第4巻」の発売を記念して、えすとえむ先生のサイン会が開かれました。意外にも単独でのサイン会は初です。コミケなので比較的人前に出る方の漫画家さんだと思っていたので、そう言えばという感じでした。

アントニオサインに添えていただく絵は3巻でヴィセンテを描いていただいたので、今度はアントニオにさせていただきました。

事前にツイッターで「何でも聞いてね、でなければ質問しちゃうよ」という「話しかけても良い」宣言も出されていたほど話しやすそうな先生の雰囲気に、みなさんほっとされた感じで話が弾んでいました。さすが、若くして教壇に立つだけの方です。懐の大きさを感じます。

私は今シーズンのリーガ・エスパニョーラのお話などをさせていただきました。漫画や作品のお話はみんなするでしょうから、少し毛色の変わった話の方が息抜きになるかなと思いまして。

Golondrina – ゴロンドリーナ – 1
Golondrina – ゴロンドリーナ – 2
Golondrina – ゴロンドリーナ – 3