Golondrina-ゴロンドリーナ-5

Golondrina 5

小学館 2014.12.31(IKKIコミックス) ISBN978-4-09-188673-6 試し読み
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闘牛士への道から外れてゆくチカ…

友人・ヴィセンテの事故に大きなショックを受けて、自分の闘牛に集中出来なくなったチカ。
混迷の中、闘牛反対集会の先頭に立つ歌手・ジョラに出会う。
誘われるままに、ジョラと親密な関係になったチカはその後、生活は荒れ、闘牛に対しても「殺すのが仕事だから」と嘯くように。
そんなチカの前に突如姿を見せたのは…?

■初出誌:
第25回 la tragedia…「月刊IKKI」2014年4月号 2014.2.25
第26回 las ventas…「月刊IKKI」2014年5月号 2014.3.25
第27回 la activista…「月刊IKKI」2014年6月号 2014.4.25
第28回 la ocupacion…「月刊IKKI」2014年8月号 2014.6.25
第29回 los semeiantes…「月刊IKKI」2014年9月号 2014.7.25
第30回 la muerta…「月刊IKKI」2014年10月号 2014.8.25
第31回 fin y principio…「月刊IKKI」2014年11月号 2014.9.25

この後、『月刊IKKI』は休刊するが、単行本は第6巻まで刊行される予定。

チカはそもそも恋人に捨てられて、自分を捨てたことを後悔させたくて、自分が死んだことを知らしめたくて闘牛士になった。闘牛に取り組むうちに、最初の動機は失われ、生きる場所が他にないから、生きるために、牛の前に立つと決意する。ところが、前巻のラストでヴィセンテが事故に遭う。闘牛が出来なくなったヴィセンテの姿を見て、「闘牛のほかに何もない」人間が闘牛を失ったときの怖さ、闘牛そのものの怖さに向き合うのがこの巻の主眼。

また、ここで闘牛反対派を登場させて、チカが闘牛についてさまざまな思いを巡らせる契機にさせます。彼らの前でチカに演説させるシーンでは、これまでの彼女の気持ちの流れが整理されている。ここからクライマックスへ向かっていくことがよくわかるシーンだ。

ヴィセンテの栄光、挫折、苦悩、努力。すべてがチカを導くために描かれたもの。ヴィセンテとの関係は少年漫画のライバルとの友情物語のよう。サポート役のセチュとの関係もそうだが、チカをレズビアンにすることで、男性陣との関係がおもしろいものになっている。
一方で頑なになったチカの心を癒やすのが、闘牛反対派の女性シンガーというのもおもしろい。それでも、結局チカを解放するのはヴィセンテだったりする。

同じ場所で戦う者同士でないと救えないものがあるということだろう。

Golondrina 1巻
Golondrina 2巻
Golondrina 3巻
Golondrina 4巻