IPPO 4

IPPO 4巻

集英社 2016.2.24(グランドジャンプ YJCジャンプ) ISBN978-4-08-890365-1 試し読み
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若き靴職人の工房デイズ。ライバル登場!西の若手職人・神堂

靴工房・IPPOの若店主・一条歩(いちじょう・あゆむ)は23歳。東京で若手職人として頭角を現してきた歩だったが、関西の注目若手・神堂玲司(しんどう・れいじ)を紹介され、富豪の靴を競作することになる。剛胆な性格の神堂に「IPPOの靴には美学がない」とケンカを売られ――? 靴職人の本格手仕事ストーリー!!


■初出誌:「グランドジャンプPREMIUM」
Episodio.18(28p)…2015年1月号 2014.12.25 p8~36(p9は紹介)
Episodio.19(28p)…2015年3月号 2015.2.25 p165~192
Episodio.20(28p)…2015年5月号 2015.4.22 p165~192
Episodio.21(28p)…2015年7月号 2015.6.25 p243~272
Episodio.22(28p)…2015年9月号 2015.8.26 p263~290
Episodio.23(28p)…2015年11月号 2015.10.28 p339~366

連載されていた『ジャンプ改』が2014年11月号で休刊となり、隔月刊誌『グランドジャンプPREMIUM』に場所を移しての連載となりました。
フィレンツェから帰国した歩は再び日本でマイペースで仕事を始めます。ところが百貨店のバイヤーや上海の実業家など、歩の世界はどんどん広がり、ついにライバルと呼べる職人に出会います。少年漫画としては絶対に外せない存在。恵まれた環境で、お客との対話だけでやってきた歩に「自分のスタイル」「自分が目指すもの」をあらためて見つめる機会となりました。

Episodio.18
フィレンツェから帰国した歩だが、澤邑は事前に聞かされていませんでした。相変わらず、マイペースな歩です。帰国後初のお客様は初めて注文靴をつくる方でしたが、事前にいろいろ調べてきて、熱心に考えていますが、迷ってしまって決められません。普段スーツを着ることが少ないので、革靴を履く機会はあまりないという彼に歩が意外な提案をします。この遠藤さんの笑顔が、とてもいい。表情を描くのがうまいな。以前からこんなに表情を描くのがうまかったかしら?などと失礼なことをちょっと思ってしまいました。

Episodio.19
紳士靴のバイヤーの荻原が歩と出会うお話。多くの靴を見てきているだけあって、歩の無垢さや甘さ、それから強みをよく理解した上で、歩のつくる靴の魅力にとりつかれます。歩の良さを生かした形で、もっと広く人に紹介したいと考えた萩原の提案はオーダー会というものでした。
萩原さんはおそらく百貨店のバイヤーだと思いました。この巻はこれまで順調に歩んできた、職人としてはサラブレッドな歩の世界を広げるのがテーマなのかなと予感させるエピソードでした。

Episodio.20
オーダー会というものを初めて経験した歩。一度に大勢のお客様の注文を受けるので、たいへんです。その中で萩原の友人、諸橋という広告代理店の営業マンの靴を受注します。その彼の縁でユイトマンス(8millions)の神堂という若手の職人とつながっていくことになります。

Episodio.21
8millionsの神堂玲司が主役の回です。京都に住む職人で、実家は神社という変わり者。年齢は30歳と歩よりぐっと年上ですが、大学途中からこの道に入ったということで、おそらく職人歴はちょうど歩と同じくらい。くせの強いキャラクターで、いかにも好敵手(ライバル)という感じです。少年漫画っぽくなってきました。
8millions(ユイトミリオンズ)というフランス語のブランド名は八百万という意味。神道の神は「八百万の神」のこと。実家が神社というところから来ているのでしょう。

Episodio.22
萩原の紹介で歩は香港に行くことになります。香港では萩原の顧客である富豪から靴の制作を依頼されます。このとき、ユイトミリオンズの神堂と一緒に依頼されますが、依頼主からは「クジラの男性器の革」という珍しい革を素材にと言われます。新しい素材を素直におもしろがった歩に対し、「最高の素材でないとつくりたくない」と神堂は断ります。歩は「IPPOというブランドには美学がない。だから靴が美しくない」と神堂に罵倒されます。一方で歩も「新しいことに挑戦しないのではなく、出来ないのではないか」とやり返します。一度は断った神堂も歩の挑発に乗り、二人ともクジラの革による靴の制作に取りかかることになります。

Episodio.23
帰国後、歩はクジラの革の靴の制作に取りかかります。なりゆきで神堂に大見得切ったものの、歩は迷います。マイペースでお客とだけ向き合って靴をつくってきた歩にとって、ライバルとの出会いは大きな刺激になったようです。悩んで出した答えが、また一つ歩を成長させます。

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続きはIPPO 5へ。