いいね!光源氏くん

いいね!光源氏くん

祥伝社 2016.9.15(FC Swing) ISBN978-4-396-76682-5 試し読み
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平安の貴公子 光くんのエンジョイしまくり現代ライフ!

コレ、最近の話なんですけどー、
部屋に突然現れた男が〝光源氏〟らしいんです。
そう、平安時代のアレです、モテまくり貴公子のお話『源氏物語』の主人公。

最初、コスプレ不審男だと思って金属バッドでブン殴っちゃった手前、しばらく面倒みることにしたんです。
それからほぼヒモ状態なんですけど、すごく優雅で悪びれなくて……

なんか毎日楽しそうにしてますよ。
ツイッターに和歌とかあげてて、フォロワーもそこそこいるみたい。

女の人はホント好きですねー、彼。
だけど私には手を出してこないんですよね。
あっ でも手を出されたいとかじゃないんですよ(汗)

まあ、なんかワケが分かんないまんま、美形のニートに住み着かれちゃったなぁ
みたいな…?

藤原沙織さん(27)都内在住OL より

■初出誌:「FEEL YOUNG」
第1絵巻(25p)…2015年12月号 2015.11.7 p169~194(170は広告)
第2絵巻(24p)…2016年1月号 2015.12.8 p105~128
第3絵巻(28p)…2016年2月号 2016.1.8 p47~64
第4絵巻(16p)…2016年3月号 2016.2.8 p71~86
第5絵巻(16p)…2016年4月号 2016.3.8 p41~56
第6絵巻(16p)…2016年5月号 2016.4.8 p23~38
第7絵巻(16p)…2016年7月号 2016.6.8 p55~70
第8絵巻(16p)…2016年8月号 2016.7.8 p331~346
第9絵巻(17p)…2016年9月号 2016.8.8 p201~218(202は広告)
第10絵巻(16p)…2016年9月号 2016.8.8 p379~395
第11絵巻(16p)…2016年10月号 2016.9.8 p379~395


光源氏が現代の日本に迷い混んで、雅で女好きのそのままの性格で生活をエンジョイするコメディ。第3話から毎回1首オリジナルの短歌が入ります。3話は甲村秀雄氏、4~11話は考之助氏による歌。

この作品を読んで気づいたのですが、平安貴族の感動する気持ちは現代の「萌え」に近い。この感動というか萌える気持ちを表現するのに、非常に親和性の高い「Twitter」というツール。しかし、短歌や俳句は縦書きのイメージがあるので、基本的に横書き文化であるインターネットではどうなんだろう?と思ったところ、 考之助氏が写真画像に縦書きに書いて投稿しています。

また、現代のカタカナ語をいちいち漢字に変換しようとする光くんですが、全部漢字にすると暴走族のようになってしまうので、毎回必ず途中でストップしています。そのあたりが妙におかしい。

第1絵巻
光源氏がタイムスリップして現代に迷いこみ、藤原沙織という平凡なOLの部屋に現れる。沙織はコスプレをした不審者と思い込んで金属バットで殴ってから警察を呼ぶ。

第2絵巻
警察に事情を話しているうち、沙織は彼が光源氏であることに気付き、成り行きで部屋においてあげることに。光源氏の方も、自分のいる場所が自分のまったく知らない場所であることに気づく。

第3絵巻
平安貴族の装束のままでは困るので、とりあえず街に服を買いに行くことに。さすがオシャレ最先端の平安貴族。服の見立てが得意なことがわかる。買い物後のお茶でスターバックスコーヒーに立ち寄り、抹茶フラペチーノを飲むと、突然短歌を詠む光くん。

第4絵巻
光源氏は誰かに追われるうちに沙織の部屋に現れた。何故追われていたのかを沙織が訪ねると、いろいろやばいことをしてきたらしい。家でぼーっとしている光くんが勝手に外に出て迷子になられても困ると思い、沙織は使ってないiPodを与える。使い方を教え、Twitterのアカウントをとってあげる。カメラで撮った自分の顔を見て早速歌を詠んだ光くん。自撮り写真とともにTwitterに投稿すると、思わぬ反響が。

第5絵巻
沙織の妹が沙織の部屋を訪ねてくる。キャバ嬢をしながらネイリストを目指すしおりの美しい爪に気づいた光くんはここでもまた一首詠む。自分もネイルをしてもらって嬉しい光くんはしおりと二人で出かけるが…。

第6絵巻
「源氏物語」の映画かドラマのDVDを見せられた光くんは、自分より魅力的ではない男優に少々不満。だが出演している女優さんがいたく気に入ったようだ。沙織は筆と硯を用意してあげると、光くんはすごい量のラブレターというか文をしたためて事務所に送りつけたのだが…。

第7絵巻
ちっとも働かずに朝帰りをする光くんに沙織はイライラし、ついに部屋から追い出してしまう。モバイルWi-FiとiPodを持ち出し、GPSをオンにしていたので、すぐに見つかるが、居候を続けるのであれば、朝帰りはやめて、働くように言い渡す。光くんは早速仕事を見つけてきたが…。

第8絵巻
Twitterの短歌で人気が出た光くんは女性ばかりのオフ会に誘われるが、知らない人ばかりで不安なので沙織についてきてもらう。スイーツビュッフェは気に入ったようだ。特にチョコフォンデュを食べて感動し、また一首。このチョコフォンデュの歌の背景が、チョコレートだけで作品を一本描いたえすとえむ先生らしく、とてもなまめかしい。

第9絵巻
スイーツ大好きでゴロゴロしている光くんは太ってしまう。せっかくのイケメンが台無しなので、沙織に言われてダイエットを始める。マラソンをするにあたり、ジョギングシューズを買うが、あまりの軽さに感動し、そこでまた一首。はたしてダイエットは成功するのか…?

第10絵巻
そろそろ帰りたくなったらしい光くんのために、どうしたら戻れるか一緒に考える沙織。これならいけるだろうということで元の装束に身を包み、お別れの歌を詠んで去ろうとする光くんだったが…

第11絵巻
いろいろ試みるも、なかなか平安時代に戻れないので、護摩を焚いて祈祷してもらうが、やはり戻れない。その帰り道、沙織は事故にあってしまう。光くんは姿を消すが、元いた場所に戻ることができたのか、どうかわからないままだったが…。